包茎の思い出

高校の修学旅行の時だ
俺らグループのリーダー格のヒロが「風呂入る時には丸出しで入るぞ」って
俺らは海パンを履いて風呂に入る世代と呼ばれていて
丸出しで入る事で男らしさをアピールしたかったみたい
仲間もノッてきて
修学旅行では丸出しで入る隊が結成された

修学旅行の数日前、親友のゲンちゃんが家に来て「俺、修学旅行行かない」って
訳を聞くと「俺、包茎なんだ…」と
「俺も皮被るよ」と言うと「俺も見せるからお前も見せろ」っていう展開に
お互いにチンチン出して、見比べる
俺のは仮性、ゲンちゃんのは真正だった
「包茎がバレたら生きて行けないよ」って泣くんで
「修学旅行では俺も剥かないから」と約束して、修学旅行に来るように言った

そして修学旅行
初日はホテル、二日目が温泉旅館
温泉旅館には大浴場が
「昨日、風呂入ったしパス」っていう連中が多い中、俺たちは大浴場に
丸出しで風呂入るって話が広まっていて
なぜか大浴場にはギャラリーがリーダーのヒロ君は、こんな時には弱気になる子で
こんな時に先頭を切らされるのは、いつも俺で
約束通り、タオルを頭に巻いて
スッポンポンに
「お前、包茎じゃん」と言って、皆に笑われた
皮を剥いてあるときは、そこそこ大きいんだけど
皮被せたら、朝顔のつぼみみたいに小さくで
「小さいよ」と大爆笑された
俺が包茎チンチンを曝す事で、皆も余裕が出来たのか、次々に脱ぎだした
結局、皮被ってたのは、俺とゲンちゃんだけだった

包茎で小さいチンチンという話題が学校中に広まって
後日、俺の事を好きだって言ってくれてた後輩の女子に
「私は、どんな事があっても先輩が好きです」とか言われた
３０歳の頃に、一度、みんなで温泉施設で宴会をした事があって
久しぶりに皆で風呂に入ったんだけど
ゲンちゃんのがムケてて
「手術したんだ、俺」って
３０過ぎると、包茎に対する間違った認識もなくなってきてて
「実は俺も…」と、皮を被せる友人もいて

エロくなくて、ゴメン

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